フジ・メディア・ホールディングス(以下、当社グループ)は、「放送事業」を中核に、多様な業種・業態からなる「認定放送持株会社」です。放送事業では国民の共有財産である電波を使用し、様々な番組を制作して送り出しています。それだけにグループ全体が常に社会全体に思いを馳せ、「高い法令遵守の意識」「使命感」「倫理観」を持ち続けなければならないと認識しています。
また、当社グループは、社会からの信頼を獲得するために「コンプライアンス体制」の確立が何より重要と考えています。
一般的に「コンプライアンス=法令遵守」と理解されますが、それにとどまらず、例えば、放送業界における民放連の「放送基準」「報道指針」のような、それぞれの業種・業態ごとのガイドラインやルール、さらに各社の「内規」や「企業倫理」についても重視しています。
当社グループでは、「グループのコンプライアンス及びリスク管理等に関する規程」に則り、グループ各社は「コンプライアンス方針」「必要な体制」を整備し、社内での様々な取り組みを行っています。
それに加え、当社グループでは合同のセミナーなどを通じて、グループ全体の意識の向上に努め、社会からの信頼に常に誠実に応えていきたいと考えています。
詳しくは、「内部統制」をご参照ください。
当社グループ各社のコンプライアンス担当役員が参加する「グループコンプライアンス等担当者会議」、実務を行うメンバーによって構成された「グループコンプライアンス等実務者会議」のそれぞれを年2回実施しています。「グループコンプライアンス等担当者会議」は、当社グループ各社に関連する最新の法令・規制動向の情報共有や、コンプライアンスの取り組みに関する情報共有を行います。
教育・研修の取り組み
eラーニング・コンプライアンス研修2021
フジテレビが自社で実施しているeラーニングによるコンプライアンス研修は当社グループ各社へも提供されており、その実施範囲は毎年拡大しています。
意識向上の取り組み
コンプラがんばった大賞
コンプライアンスの向上に努力した当社グループ各社に対し、「コンプラがんばった大賞」を授与しています。
2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い実施を見送っております。
グループ内部通報制度の充実化
当社グループが一体となってコンプライアンス活動を推進するため、各社で働く方が利用可能な「FMHグループ内部通報制度」を整備し、あわせて、円滑な運用と活動促進のため、「FMHグループ内部通報ガイドライン」を作成し、グループ各社内での周知を行っています。
各社の取り組み
ダイバーシティブック(DINOS CORPORATION)
すべての社員がワークもライフも大切にし、高いパフォーマンスと新たな価値を創造できる「イキイキ社員」を目指し、企業と共に成長できる環境を作り出していく、という「ダイバーシティ宣言」のもと、社内の理解促進、啓発のために年に1回の「ダイバーシティブック」を発行。部の取組・制度・柔軟な働き方などを紹介しています。また月1回ダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)理解のための情報、保健師の健康コラム等を掲載したメルマガ「ダイバーシティ通信」を発行しています。
障がい者雇用(DINOS CORPORATION)
2018年7月のダイバーシティ推進室の新設から、D&Iの推進のため、障がい者社員については、雇用率3%を目標に採用と定着を進めてきました(現在3.17%)。取り組みの一環として、バトミントン競技で、パラリンピックを目指す谷口貴之さんを採用し、現在、ロジスティクス部にて勤務、競技活動との両立を行っています。
相談窓口・コンプライアンスカフェ(ポニーキャニオン)
「内部通報には至らないけれど気になる悩みを相談できる」相談窓口を作るべく2016年10月に「コンプライアンスカフェ」をスタートしました。相談者のプライバシーを守ることを意識しながら会社の会議室で相談を聞いています。当時は相談者にリラックスしてもらえるようドリップ式のコーヒーを提供していたためこのようなネーミングとなっています。相談方法も新たにWEB通報相談システムを導入し、より相談しやすい環境に移行しています。
ノベルティの作成を障がい者施設に委託(フジミック)
展示会出展の際に、来場者向けのノベルティの作成をしていますが、このノベルティ(メモ帳)の作成はCSR活動の一環として、株式会社SEIUNDOを通し、その工程を障がい者の就労支援施設に委託しています。