株主・投資家情報 Investor Relations

株主・投資家情報 Investor Relations

ESG(サステナビリティ)

当社グループの経営の基本方針

 当社グループは、放送の公共的使命と社会的責任を常に認識し、メディア・コンテンツ、都市開発・観光等の幅広い事業活動を通じて、国民の皆様の豊かな生活に貢献することを経営の基本方針としております。
 未来にわたる企業活動の永続と安定した成長を図るため、視聴者の皆様をはじめ、各事業のお客様に質の高い番組コンテンツ、サービス、製品をお届けするとともに、お取引先や協力会社、番組にご出演くださる皆様との信頼関係を堅持し、従業員・スタッフが安心して活躍できる環境を整えてまいります。
 また、国連の提唱する持続可能な開発目標・SDGsの実現にむけて、メディアグループとしての役割を果たしてまいりたいと考えています。

サステナビリティに関する重要課題

地球環境の保全への取り組み

 持続可能な社会を実現し、当グループが永続的に事業を展開していくために、様々な事業活動によってもたらされる環境への影響を認識し、負荷の低減に努めます。
 メディア・コンテンツ事業においては、放送メディアの発信力を活かし、番組コンテンツやイベントを通じて環境破壊や温暖化など世界の現状をお伝えすることで、国民の皆様の未来に向けた行動に資する情報を提供してまいります。
 また、都市開発・観光事業においては、開発・運営にあたり環境に十分配慮するとともに、各地のホテルが提供するサービスを通じて、地域社会や自然、食、文化の発展に貢献してまいります。さらに水族館など海洋レジャー施設では、長年蓄積してきた動植物に関する知見を活かし、生物多様性や生態系の保護活動に積極的に取り組んでまいります。

社会・ステークホルダーとの関係

 当社グループのすべての事業は、視聴者の皆様やお客様、広告主などのお取引先、出演者や協力会社の皆様、株主、地域の皆様など、様々なステークホルダーとの良好な関係の上に成り立っています。引き続き信頼関係を堅持しながら、将来にわたって社会から求められる企業グループでありたいと考えております。
 当社グループにおいて多様な「価値」を生み出す要となるのは「人」です。ジェンダーや年齢に関わらず、全ての従業員・スタッフが個性を発揮し活き活きと働くことができること、安心して働き続けられる環境があることは、事業活動を円滑に循環させ、永続させていくために不可欠と考えています。番組コンテンツの制作現場をはじめ、すべての職場で業務の効率化を図り、時間外労働の短縮に取り組むと共に、養育休職や時短制度などを積極的に導入して、従業員のワーク・ライフ・バランスの向上と個々のキャリアビジョンの実現をめざします。

ガバナンスの強化

 当社グループは、放送法に基づく認定放送持株会社として、メディアを取り巻く環境の変化にいち早く対応しながら、長期的な視点で持続的な企業価値の向上を図ることが重要であると認識しています。
 2020年6月に監査等委員会設置会社に移行するなど経営方針を機関決定する取締役会の機能を強化し、中核子会社フジテレビジョンをはじめグループ全体でガバナンス体制の強化につとめてまいります。
 また、グループ全体が常に高い法令遵守の意識、使命感、倫理観を持ち続けることができるよう、コンプライアンス体制の一層の強化につとめ、皆様の信頼に応える努力を続けてまいります。

脱炭素社会

本社屋における取り組み

お台場の本社屋では、エントランス、スタジオ、会議室、社員食堂等の照明のLED化や空調機のインバーター化、IE3モーターの導入、放送設備の省エネ化等により、CO2排出量の削減に積極的に取り組んでいます。2019年には、東京都の地球温暖化対策計画制度に基づく基準排出量30,640tに対して、31%の削減を実現しており、都の定める削減義務率(2019年度まで-15%、2020年度より-25%)を大きく上回っています。

2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
特定温室
効果ガス
CO2排出
量(t)
23,194 22,680 21,780 21,768 21,201 19,752
基準排出
量比 ※
−24% −25% −28% −28% −31% −35%
※ 東京都地球温暖化対策計画書制度に基づく基準排出量比。

自然エネルギーの普及・拡大における取り組み

ニッポン放送では、2013年に木更津送信所に大規模な太陽光発電システム(メガソーラー)を設置、「ニッポン放送木更津太陽光発電所」として同年10月1日より営業運転を開始しました。
この発電所の年間発電量はおよそ2,190MWhで、推定で年間1,220tのCO2削減につなげています。
太陽光発電で得られた電力は 「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」により、電気事業者に売電しています。

サンケイビルは、首都圏および関西圏での物流施設の開発に着手し2021年4月に新ブランド「サンケイロジ」を立ち上げました。今後は、施設屋上に太陽光発電設備を設置する取り組みを推進し、入居するテナントの再生エネルギー利用を可能とし、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。


通販ビジネスにおける取り組み

EC(electronic commerce)への転換と責任ある紙の使用
DINOS CORPORATIONでは、インターネットを利用した通販ビジネス(EC)を強化するデジタルシフトを積極的に進めています。また、それらの取り組みにより、紙を使う通販事業者として「責任ある紙の使用」という考えのもと、お客様お1人あたりのカタログなど紙媒体における紙使用効率の向上に努めています。さらに、できる限り環境に配慮した用紙・印刷方法の採用を推進しています。

過剰包装を避ける取り組み
DINOS CORPORATIONでは、商品配送用のダンボ―ル箱において、過剰な梱包にならないよう、約30種類以上を取り揃えて、商品に対して無駄のない適切なサイズを選択することで梱包資材の使用を削減し、省資源化に努めています。
また、梱包のダウンサイジング化も図っており、輸送の効率化も目指しています。

不在再配達の削減に向けた取り組み
DINOS CORPORATIONでは、商品配送時の日付指定・時間帯指定サービスと合わせ、コンビニエンスストア店頭受け取りや運送会社の営業所での受け取りサービスを導入するなど、受け取り方法を多様化することで、「不在再配達」の削減を目指しています。
配送効率が改善することで、輸送時のCO2排出量の削減や省資源化など、環境負荷の低減に貢献します。

環境配慮商品やサービスの提供
DINOS CORPORATIONが取り扱う、ファッション、家具・インテリア、美容健康、食品など様々な分野において、「資源効率」「サーキュラーエコノミー」「水効率」「汚染防止」「生物多様性」「CO2排出削減と再生可能エネルギー」などをキーワードに、自然環境に配慮した商品・サービスの企画・採用に積極的に取り組んでいます。


循環型社会

本社屋における取り組み

お台場の本社屋では、社内のペーパーレス化や取材テープの再利用の推進等により、総廃棄物量の削減に努めております。また、社屋食堂で出た水をトイレ洗浄水(中水)として再生利用することで、水資源の削減に努めています。
さらに、フジテレビでは、2000年10月からメーカーとノウハウを共有しながら、廃棄ビデオテープのリサイクルを行っています。フジテレビで発生するビデオテープ(VHS、ベーカム、D2等、ハードケース含む)は館内で消磁作業後、障がい者就労支援施設に依頼し、各パーツを分解分別した後、リサイクルに回しています。

2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
総廃棄物量
(t)
1,816 1,618 1,468 1,266 1,246 934
廃棄物
リサイクル
量 (t)
*1
1,778 1,588 1,438 1,261 1,246 929
リサイクル
率 (%)
97.9 98.1 97.9 99.6 99.4 99.5
水使用量
(m3)
177,804 177,856 178,700 136,676 134,292 102,695
再生水
製造量
(m3)*2
20,144 17,128 16,231 13,146 15,731 8,356

*1:フジテレビから発生するビデオテープについては、ゴミ分別、産業廃棄物排出量には計上されていません。 *2:水使用量には再生水使用量も含みます。


番組制作における取り組み

環境に優しい番組づくり
2021年1月、フジテレビ・BSフジ・ニッポン放送は3社連合プロジェクト「楽しくアクション!SDGs」を立ち上げ、 持続可能な開発目標「SDGs」をテーマにした数々の企画や番組を放送しています。
その番組制作過程では、規格外で本来破棄される花(ロスフラワー)や再生布をセットや衣装に用いるほか、紙台本ではなくタブレットを使用し、従来スケッチブックで出していた指示をモニターに表示するなど「省資源」にむけた一層の取り組みを行っています。『地球HEROES~楽しく地球を救っちゃおう~』では、スタジオセットを廃棄ゴミで作る斬新な演出により、サステナビリティとコストの削減を両立させました。

(『地球HEROES~楽しく地球を救っちゃおう~』2021年3月7日OA)


番組セットの廃棄一括処理
番組のセットは大規模なものも多く、それを解体する時には、かなりの量の廃材が出ます。
フジテレビと美術制作会社であるフジアールは、産廃リサイクルに積極的に取り組んでいる業者と契約をし、廃材処理を一元化することでリサイクル率の向上を実現しています。


オフィスビル・ホテルにおける取り組み

水資源の有効利用
サンケイビルが保有するオフィスビルや商業施設等では、雨水・厨房排水の再利用や節水型器具の採用による節水など、水資源の有効利用と環境に配慮した水の循環および節水を推進しています。

資源を無駄にしない開発
サンケイビルでは、今ある資源を大切にし、既存の躯体を生かすことによって解体に伴う廃棄を極力減らす方法(コンバージョン方式)を採用して、ゲストハウス型ホテル「GRIDS京都 四条河原町」を開発しました。施工の時には、廃材を極力出さず、エアコンや水回り、エレベーターは設備点検の上で再利用するなど、資源を無駄にしない開発に取り組んでいます。
さらに、新たなワークスタイルを提供するため、ゲストハウス型ホテル2棟をスモールオフィスへと、再度コンバージョンを行いました。”ただ働くだけの場所ではない。働く場所が憩いの場所となる。温かく、ゆったりと、EASYなワークスタイルを実現するワークプレイス”へと生まれ変わります。

フードロスの低減
グランビスタ ホテル&リゾートでは、持続可能な未来の実現にむけて、フードロスの低減に積極的に取り組んでいます。
同社が運営する札幌グランドホテルでは、「フードロスPROJECT」を立ち上げ、店舗での食品の廃棄を減らす取り組みをスタートしました。パンやケーキ、焼き菓子など、当日の在庫状況に応じて、閉店1時間前より30%〜40%の割引で販売することで販売を促進し、廃棄を減らしてフードロスに繋げています。
また、ホテルインターゲート京都 四条新町では、京都市が実施している「しまつのこころ条例」の趣旨を踏まえ、特に優れた2R(リデュース・リユース)活動に取り組む事業所が認定される「2R特別優良事業所」に認定されました。利用人数を詳細に把握しキッチンとの連絡を密にすることで、朝食ブッフェで適切な量の料理を提供するなど、様々な工夫で食材の無駄を減らし、ゴミの軽減に努めています。


環境との共生

環境負荷低減における取り組み

省資源・節電

【オフィスビルでの取り組み】
サンケイビルが保有するオフィスビルでは、長寿命のLED照明や建物の熱負荷を低減する高性能ガラスなどの省エネ設備を導入しているほか、水冷熱源ビルマルチ方式の導入によるヒートアイランド現象の抑制、昼光を利用した自動調光制御や太陽光発電システムなどの自然エネルギーの有効活用等を通じて、省資源を実現しています。
さらに、サンケイビルが展開するミッドサイズオフィスビルシリーズ「S-GATE」では、屋上に緑の植栽が彩る解放感あふれるテラスを設けているほか、エントランスに壁面緑化を施し、環境に配慮するとともに潤いと安らぎを演出しています。
また、2021年8月竣工の「本町サンケイビル」では、省CO2に係る先導的な技術の普及啓発に寄与するリーディングプロジェクトであるとして国土交通省の「サステナブル建築物等先導事業」に選ばれました。


【分譲マンションでの取り組み】
サンケイビルが保有する分譲マンションでは、家庭用燃料電池や戸別太陽光発電システム、壁面・屋上の緑化を採用するなど、環境に配慮したマンションを開発しています。

環境不動産認証の取得推進
サンケイビルでは、(株)日本政策投資銀行(DBJ)が実施する「DBJ Green Building 認証」制度、国土交通省が支援する認証制度「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)」、一般社団法人住宅性能評価・表示協会による評価制度「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」等において認証を取得しています。

汚染防止の取り組み

排水における負荷低減
サンケイビルが保有するオフィスビルや商業施設では、大雨の場合、雨水を一時的にビル内に貯留し少しずつ排水することで、周辺排水インフラへの負荷を低減しています。
飲食店舗からの厨房排水は、厨房除害設備により適切な処理をしてから外部の下水管に放流しています。

土壌汚染対策
サンケイビルでは、不動産開発の際に土壌汚染チェックを実施しています。土壌汚染対策法による調査義務がない場合にも、調査会社による土地履歴調査を実施し、土壌汚染の恐れがある場合には、土壌汚染対策法や自治体の条例等に則って土壌調査を実施します。
土壌汚染が確認された場合には、法令等に則って掘削除去などの適切な対策を実施したうえで開発を行います。

水質汚濁の防止
グランビスタ ホテル&リゾートが運営する鴨川シーワールドには、大小合わせて約60の飼育展示水槽があり、導水した太平洋の海水をろ過循環して使用しています。 ろ過設備を中心とした水処理技術を導入し、生物の飼育と展示に適した水質維持を可能としています。


生物多様性保全

水族館における取り組み

グランビスタ ホテル&リゾートが運営する鴨川シーワールドでは、広く支持される水族館であり続けるために、楽しさ、憩い、発見と感動を提供するだけでなく、傷病動物の保護、地域の生態系調査、繁殖や行動に関する飼育下でしかできない研究などに取り組み、人間と自然とをつなぐ役割を担う組織として認められるように活動していきます。

海洋生物の保護活動
・鴨川市周辺の海岸におけるアカウミガメの卵の保護活動 ・傷病動物の保護活動 ・天然記念物や絶滅危惧種など希少生物の保全活動


飼育下繁殖の推進と研究
・「生息域外保全」に資する場として、飼育下繁殖を推進 ・「種保存活動」を通じ科学的知見を集積し「生息域内保全」に貢献 *2018年 世界初のオウサマペンギンの人工授精・繁殖に成功 *2019年 日本初のカマイルカの人工授精・繁殖に成功


地域の生態系調査
鴨川シーワールドでは地域の生態系調査にも力を入れており、様々なデータを蓄積しています。調査から得られた情報はホームページなどでわかりやすく紹介しています。

ダイバーシティ&インクルージョン

多様性の尊重と働きやすい職場の実現

人材の多様性
当社グループの事業の要となるのは「人」です。幅広く多様な人材を採用し、個々の能力を発揮できる環境づくりに努めています。また、LGBT研修などダイバーシティ実現のための意識向上にも力を入れています。

女性活躍の推進
女性従業員が長期的に活躍できるよう、養育休職・育児時短制度を拡充し、仕事と育児の両立支援を行っています。グループ各社のホームページでは、女性活躍推進法に基づいた具体的な取り組みや方針等を公開しております。

ワーク・ライフ・バランス
社員が働きやすい職場環境を実現するために、テレワーク・時差出勤の導入のほか、時間外労働の短縮や有休取得奨励日の設定など、働き方改革を積極的に行っています。また、育児や介護などを行う社員がライフスタイルに応じて多様な働き方ができるよう会社としてサポートしています。

従業員の健康
従業員の健康のため、疾病予防の取り組みを積極的に行っています。定期的な健康診断に加えて、人間ドック、脳ドック、歯科検診、婦人科検診等の受診サポートをしており、生活習慣病の予防として、対象者には「生活改善プログラム」への参加を促しています。
また、職場におけるハラスメントを未然に防ぐため、管理職を対象にハラスメント防止研修を定期的に実施しているほか、すべての従業員・スタッフが利用できるハラスメントの相談窓口を設置し、問題の早期対応にあたっています。

人材育成
社員ひとりひとりが、自らの成長を実感しながら日常の仕事に取り組めるよう研修制度やセミナーの充実を図っています。役職に応じた知識を深める研修や、専門分野の講師を招いてのセミナーも多数開催しています。


各社の取り組み


人材に関するデータ集

従業員の状況(2021年3月31日現在)

  連結従業員数   臨時従業員
年平均雇用人数
メディア・コンテンツ事業 4,489 511
都市開発・観光事業 2,016 727
その他事業 361 697
フジ・メディアHD 14 0
合 計 6,880 1,935
(単位:人)

人事データ(主要子会社10社)

2020年度
従業員数(10社合計※) 4,103名
新卒採用人数 162名
中途採用人数 74名
外国人採用人数 8名
女性従業員比率 32.8%
女性管理職比率 20.1%
※フジテレビジョン・BSフジ・ニッポン放送・共同テレビジョン・フジクリエイティブコーポレーション・ポニーキャニオン・ DINOS CORPORATION ・クオラス・サンケイビル・グランビスタホテル&リゾート

ステークホルダー・エンゲージメントを通じた新たな価値創造

 当グループのすべての事業は、視聴者の皆さまやお客さま、広告主などのお取引先、出演者や協力会社の皆様、株主、地域の皆さまなど、様々なステークホルダーとの良好な関係の上に成り立っています。引き続き皆様との信頼関係を堅持し、社会に必要とされる企業グループとして永続していくことを目指してまいります。


放送およびコンテンツ制作における取り組み

視聴者の皆さまとの対話
信頼される番組を制作するためには、視聴者の皆さまのご意見は大変重要であると認識しています。フジテレビでは視聴者センターを設置し、電話とメールで視聴者の皆さまからのご意見・お問い合わせをお受けするほか、社外モニター制度を導入して、視聴者の方から頂いたご意見を制作現場にフィードバックしています。月に1度の「社外モニター会議」では、モニターと制作担当者が番組について直接意見交換を行っています。
そのほか、フジテレビクラブや見学体験プログラムなどを通じて広く放送文化の理解促進を図っています。

広告主さまとのかかわり
広告の取り扱いにあたっては、真実を伝える事に細心の注意を払い、広告主さまの宣伝活動に寄与するようつとめます。CM出稿をご検討頂いている企業さまに、より効果的な宣伝手法を提案するなど、様々な角度から広告主様のニーズにお応えてして参ります。

ビジネスパートナーとの良好な関係の構築
魅力的なコンテンツを創出し続けるためには、出演者、原作者、脚本家、制作会社、スタッフ派遣元等、ビジネスパートナーとの良好な関係の構築が不可欠と認識しています。緊密かつ公平な協力関係を維持するとともに、制作にあたっては出演者・スタッフの安全衛生管理に十分な配慮をするようつとめています。また、フジテレビでは局内で働く誰もが利用できる相談窓口を設け、安心して働ける職場づくりを目指しています。

制作現場における安全確保の徹底
フジテレビとフジアール及び常駐美術協力会社が参加する「美術安全協議会」において、半年ごとに「美術安全週間」を設けて安全確保の取組みを検証し、作業現場の安全と衛生対策の徹底につとめています。
また大規模災害時の対応については、定期的に美術合同安全管理委員会を開催し、スタジオなどの被災状況の確認手順や番組収録の再開に向けた体制確保の方法などについて確認をしています。


通販ビジネスにおける取り組み

持続可能な調達
DINOS CORPORATIONでは、「サステナブル調達方針」を定め、自然環境への配慮およびサプライチェーンでの雇用における差別・強制労働・児童労働等の排除、労働環境の安全衛生確保等、人権への配慮につとめています。
お取引先さまにも本方針への理解・協力をいただきながら商品・サービスの適切な調達を推進し、サプライチェーン全体でサステナビリティの実現に取り組んでいます。

取引先企業との関わり
DINOS CORPORATIONでは、お取引先さまとの良好な関係を築くことにより、安心で安全な商品・サービスをお客様にご提供するようつとめています。公正な取引を通じて、お取引先さまとの健全な関係を維持・強化するために、相談・通報窓口を設置しています。

通販における品質と信頼性の維持
DINOS CORPORATIONでは、様々な品質基準による徹底した事前検査等を行うことで、安全・安心でお客様にご満足いただける品質の確保につとめています。
また、コールセンターを自社運営することにより、ご注文をお受けするほか、多岐にわたるお問い合わせに責任をもって迅速にお答えしています。
社内には「品質向上委員会」や「お客様の声委員会」を設置し、さらなる品質の向上にむけ全社的な体制を築いています。


都市開発・観光ビジネスにおける取り組み

 当社グループの総合不動産デベロッパーであるサンケイビルと、ホテルや水族館を運営するグランビスタ ホテル&リゾートでは、お客様への安心・安全な商品やサービスの提供と、周辺地域の皆様との信頼関係の構築を重視しています。

お客様の安心・安全の実現
【オフィスビル・マンション】
サンケイビルが開発するオフィスビルでは、「Human Centricな心配りと快適性」「安心・安全・環境性」「BCPサポートの装備」などの必須要素を充実させ、テナント企業の皆様が安心・快適に働けるオフィスづくりに取り組んでいます。
また、同様にマンションにおいても感染症対策に配慮した機能を導入することで非接触化を実現し、人々が安心して住み続けていただける住まいづくりを目指しています。

【ホテル】
グランビスタが運営する全国のホテルでは、感染症対策、食の安全、災害対策、防犯対策など、さまざまな安全に対する取り組みを行っています。また、ホテルでお客様に快適にお過ごしいただくために、バリアフリー対応にも力を入れています。

◆ 食の安全
グランビスタが運営する札幌グランドホテルと札幌パークホテルでは、札幌市と共に「安心・安全な食のまち・さっぽろ」の創造を目指し、「マイルール」(食の安全・安心のために特に重点的に取り組んでいく事項)を策定し、食の安全確保とお客様からの信頼向上に取り組んでいます。


地域の皆様との信頼関係の構築
【オフィスビル】
サンケイビルでは、オフィスワーカーの皆様の健康増進を後押しする秋祭りの開催や、オフィスビルのイベント広場への屋台村の誘致など、ビルのテナントの皆様は勿論のこと、周辺オフィスワーカーの皆様にも潤いと安らぎを提供しています。

【介護施設】
サンケイビルでは、住宅事業の開発ノウハウを活かしてシニア施設の開発を手掛けています。
施設を運営するサンケイビルウェルケアでは、施設内のリハビリスペースと機器を活用して、近隣のリハビリ利用者の方にむけたサービスを行っており、その運営を入居者様にお願いしています。また、近隣の子どもたちのために中庭を開放しプールスペースとして利用してもらうなど、地域に根差す介護施設として、近隣の方々との交流に力を入れています。

【水族館・ホテル】
グランビスタが運営する鴨川シーワールドでは、展示生物の収集において地元漁業者の協力が不可欠です。地元漁業者の皆様にご協力をいただきながら、保護個体の放流や調査・研究活動を行っています。また、成人式や交通安全キャンペーンをはじめ、行政機関や警察、地元の観光協会、学校などとの連携も積極的におこない、地元の皆様とのつながりを大切にした活動を続けていきたいと考えています。
さらに、ナイトステイやサマー/ウインタースクールなどの体験・教育プログラムでは、普段では見られない生き物の生態や飼育員の仕事の様子等をお伝えすることで、水族館の役割や生き物への理解を促進する場を提供しています。

また、グランビスタのホテルでは地域の伝統文化をとりいれたワークショップなどを開催し、地域への理解を深める場を提供するとともに、地域の一員として伝統・文化の維持にも貢献しています。


社会貢献活動

 当社グループは、放送・映像音楽・通販・広告・出版・都市開発・観光など幅広い領域で事業を展開するメディアの集合体であり、SDGsへの貢献をはじめ、より良い社会の実現のためにグループをあげて様々な社会貢献活動を行っています。


SDGsの課題解決に向けた社会貢献活動

映像・エンタテインメントを通じた取り組み
当社は2018年4月に国連グローバル・コンパクトに署名し、「企業が社会の持続的成長を実現するために責任あるリーダシップを発揮する」との主旨に賛同を表明しました。また、フジテレビ、BSフジ、ニッポン放送の3社は「SDGメディア・コンパクト」 に署名し、メディアの発信力を生かして世界の現状と課題を伝えることで、国民の皆様の未来に向けた行動に資する情報を提供してまいります。
また、3社は2021年1月に、地上波テレビ、BSテレビ、ラジオの3つのメディアが連動した「楽しくアクション!SDGs」プロジェクトをスタートさせました。音楽・バラエティ・情報番組等の企画を通じて、継続的にSDGsを推進してまいります。


顕彰制度を通じた取り組み
芸術の分野で優れた功績をあげた方に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」では、1988年の創設時から、フジテレビをはじめグループ各社が様々な面で運営サポートを続けています。
また環境問題に熱心に取り組む企業や団体を顕彰する「地球環境大賞」では、当社グループの多くの会社が運営に参画し、地球規模での環境保全や循環型社会の実現をめざす活動を応援しています。


災害報道と支援活動

 公共性の高いメディアとして、震災等の災害報道は重要な使命です。国民の命を守るための正確な報道と、迅速な情報発信のための即応体制の維持、そして災害の記憶を風化させないための継続的な報道につとめます。また取材にあたっては、被災した方の心に寄り添うことを心がけてまいります。
 フジテレビでは地上波テレビのニュース・情報番組に加えてニュースサイトFNNプライムオンラインを通じて発災時のライブ配信、オンデマンド配信、文字情報による記事配信など被災地において入手しやすい多様な形で情報を提供しています。
 また、ニッポン放送では毎年、防災の日を中心に訓練放送を実施し、独自の災害情報ネットワークである『学校安否情報』の模擬放送、『お勤め先安否情報』の受付訓練を行っています。


 都市開発・観光ビジネスを担うサンケイビルでは、テナントの従業員の方々に参加いただいての防災訓練を定期的に実施し、地域の防災に貢献しています。また通販ビジネスを担うDINOS CORPORATIONでも、カタログを通じてお客様のご購入に応じた寄付を行うことで災害支援に取り組んでいます。


地域の活性化

再開発ビジネスにおける取り組み
総合不動産デベロッパーであるサンケイビルでは、老朽化したビルを段階的かつ連鎖的に建替えていく大手町連鎖型都市再生事業や、お台場地区にさらなる賑わいを創出した「ダイバーシティ東京」の開発、豊島区の旧庁舎と豊島公会堂の跡地活用事業において、オフィスと、8つの劇場を備えたアート・カルチャーが融合する劇場都市「Hareza(ハレザ)池袋」を開発するなど、街をアップデートする大規模な再開発に共同事業者として参画し、地域の発展と新たな賑わいの創出に貢献しています。

◆ 須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業
神戸市が進める「須磨海浜公園・須磨海浜水族園再整備事業」において、サンケイビルが主な事業者に選定されました。再整備にあたっては、「地域コミュニティと観光客が交流する“つながる”海浜リゾートパークの実現」をテーマに掲げ、多様なつながりと交流を生む施設づくりに取り組んでいきます。
本プロジェクトでは、同じく事業者に選定されたグランビスタ ホテル&リゾートの、鴨川シーワールドにおける経験を活かし、エンタテインメントやエデュケーションの要素をさらに発展させた “エデュテインメント(楽しみながら学ぶこと)”施設として、大人も子どもも楽しみながら海洋生物の知識を得られる場を目指しています。


◆ 京町家の保存と再生
京都では、伝統的な町家建築の保存が地域の課題となっています。サンケイビルのデベロッパーの知見を活かして町家を宿泊施設として保存・再生することにより、京都ならではの景観の保存に貢献しています。
また、全国でホテル運営実績を積み重ねてきたグランビスタが町家の運営維持管理を担い、質の高い町家への宿泊体験をご提供しています。

『京都二条 さわら木の宿』

◆ 空港運営事業
サンケイビルは、熊本と北海道の空港運営事業に参画しています。コンソーシアム構成企業や地元と協力しながら、各空港の発展と地域の活性化に貢献してまいります。

『リニューアル後の熊本空港イメージ』


ホテル・観光ビジネスにおける取り組み
グランビスタ ホテル&リゾートでは、「地域の価値で、未来を変えていく。」を企業ビジョンとして掲げ、各地のホテルでその土地ならではの魅力を積極的に発信しています。
ホテルが提供するサービスを通じて、地域の伝統文化の継承や自然・食文化の発展に寄与することで地域の価値向上に貢献しています。

◆ 地域の魅力に触れる価値体験型ホテル「インターゲートホテルズ」
サンケイビルとグランビスタの共同開発によって生まれた「インターゲートホテルズ」では、地域の文化を取り入れたホテルの内装デザインや、地域の伝統産業を体験できるワークショップを開催するなど、地域と旅行者が繋がる空間を提供しています。

◆ 自然栽培自社農園「GRANVISTA FARM SAPPORO(グランビスタファーム サッポロ)」
札幌パークホテルでは、農薬や肥料を一切使用しない木村式農法で自社農園を運営し、食の安全とその大切さを学ぶ場にしています。ホテルのレストランでは、農園で収穫した野菜を使用したメニューを提供することで、自然栽培に取り組む地元の生産者を支援するとともに、グランビスタの食材に対する考え方を広く発信する取り組みを行っています。



映像音楽ビジネスにおける取り組み
ポニーキャニオンでは、音楽・映像・映画・アニメ・イベントなど、長年培ってきたコンテンツ制作・宣伝ノウハウを活用して、地域活性化活動の多様なニーズに応えています。
府省庁、自治体、地域団体と連携しながら企画立案、取材、制作、プロモーションまでワンストップの体制を整え、様々な企業との協業体制を構築するなどエリア活性化の一助を担う事業を展開しています。


出版ビジネスにおける取り組み
当社グループの総合出版ビジネスを担う扶桑社では、雑誌が持つ企画力と編集力に加え、さまざまな媒体を運営し幅広い読者層を持つ強みを生かして、地方創生のプロモーションを行っています。
『ESSE』や『SPA!』などの雑誌やムックを活用し、名品・名所・観光を誌面でアピールするほか、大手旅行会社と連携して地域の魅力を体験できるツアーなども企画しています。


知的財産への取り組み

 フジ・メディア・ホールディングスの各社では、コンテンツ制作において他者の著作権等を侵害することのないよう権利処理に真摯に取り組むとともに、放送やインターネット配信など多様なメディアを通じたビジネスの核となる「コンテンツ」の価値を守るため、著作権の適切な保護・管理に努めています。
また、特許権の取得および活用への取り組みを積極的に行ってまいります。


コンテンツ制作における権利処理

テレビ番組などを放送・配信等するにあたっては、著作物、レコード、実演をはじめ、多様な権利処理を行う必要があります。フジテレビでは、他者の著作権・著作隣接権等を侵害することのないよう、番組担当者、配信担当者等による十全な確認に努めています。また、著作権や権利処理に関する社員教育にも引き続き注力してまいります。


著作権の保護・管理

著作権侵害への対応
フジテレビでは、番組コンテンツの無許諾アップロードや海賊版DVD販売などの著作権侵害行為の監視・通報を行っています。
特にインターネット上への番組コンテンツの違法アップロードについては、権利者や出演者の皆様、そしてユーザーの皆様の保護の観点からも看過できない重大なリスクと捉えており、以下の対策を行っています。
・YouTubeにおける自動識別システムによる違法動画の削除 ・対策チームによるメジャープラットフォームのパトロール・削除依頼 ・違法動画対策専門業者による世界各国の19万の動画サイトのモニタリング その結果、月に約6万件の違法動画を削除しています。

また、音楽原盤(著作隣接権)・アニメーション・映画原版(映画の著作権)を有するポニーキャニオンにおいても、日本レコード協会や日本映像ソフト協会等と連携して違法配信やリーチサイト等の侵害サイトへの削除要請を実施しています。

著作権管理について
フジテレビは、多様化するプラットフォームに対し幅広くコンテンツを提供していくため、フジクリエイティブコーポレーションと協力して番組コンテンツのメタデータを整備しています。国内外の放送局などへのコンテンツの販売実績や、出演者・制作者への利益配分に関する情報を自社の「コンテンツ活用システム」で一元管理することにより、コンテンツの利用の際に権利者の皆様への利益配分が適切かつ迅速に行われるように努めています。


特許への取り組み

特許権の取得および活用
フジテレビでは放送・配信・番組制作の分野において、技術的優位性を保ち魅力あるサービスを提供するため新技術・新システムの開発に取り組んでおり、スタジオ技術・中継アンテナ・番組の視聴データなどの分野で特許を保持しています。
「パッケージ照明昇降装置」など一部の特許技術については、外部への実施許諾によってロイヤリティ収入を得るなどビジネスとしても活用しています。
発明技術の取り扱いは、社内に設けた「発明審査会」で決定しており、技術開発を促し成果に報いるため、発明者に対して貢献度に応じた報奨金を支給しています。

特許の出願・管理に際しては、「特許化による技術の占有」と、放送業界全体の発展を目指す「標準化による技術の普及」のバランスを図ることを基本方針とし、他事業者との協業も行っています。

コーポレート・ガバナンス

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