交通事故ゼロに向けた産学連携の取り組み
仙台放送ではニュース番組の取材をきっかけに、東北大学との産学連携活動を2007年から本格化させ、医療検索サイト『ドクターサーチみやぎ』を立ち上げたほか、食と健康に関わる様々なアカデミアの研究成果をコンテンツやイベントを通じてお伝えしてきました。
連携活動を通じて生まれた新規事業の中でも大きな柱となっているのは、”脳トレ”で知られる東北大学の川島隆太教授と共同開発した「運転技能向上トレーニング・アプリ」（特許取得）です。車がないと生活ができない場所もある地域の現状を踏まえ、高齢者を含む多くのドライバーの運転技術の向上によって交通事故を防ぐことを目指して開発がはじまり、2019年の学術論文では、本アプリを使用して６週間で「自動車運転技能」「認知機能」「感情状態」が維持・向上されることが実証されました。
2022年10月には、このトレーニング・アプリをベースとしたAIを活用する法人向けサービスの「BTOC（ビートック）」がスタートし、法人の「安全運転」を支援しています。１回１分のトレーニングがスマホ用アプリでできる手軽さも特徴です。2023年10月時点で、BTOCをはじめとする運転技能向上トレーニング・アプリは、50の事業会社、12の自治体で導入されており、のべ100万以上のIDが利用されています。
