フジ・メディア・ホールディングスの各社では、コンテンツ制作において他者の著作権等を侵害することのないよう権利処理に真摯に取り組むとともに、放送やインターネット配信など多様なメディアを通じたビジネスの核となる「コンテンツ」の価値を守るため、著作権の適切な保護・管理に努めています。
また、特許権の取得および活用への取り組みを積極的に行ってまいります。
コンテンツ制作における権利処理
テレビ番組などを放送・配信等するにあたっては、著作物、レコード、実演をはじめ、多様な権利処理を行う必要があります。フジテレビでは、他者の著作権・著作隣接権等を侵害することのないよう、番組担当者、配信担当者等による十全な確認に努めています。また、著作権や権利処理に関する社員教育にも引き続き注力してまいります。
著作権の保護・管理
著作権侵害への対応 フジテレビでは、番組コンテンツの無許諾アップロードや海賊版DVD販売などの著作権侵害行為の監視・通報を行っています。
特にインターネット上への番組コンテンツの違法アップロードについては、権利者や出演者の皆様、そしてユーザーの皆様の保護の観点からも看過できない重大なリスクと捉えており、以下の対策を行っています。
・YouTubeにおける自動識別システムによる違法動画の削除
・対策チームによるメジャープラットフォームのパトロール・削除依頼
・違法動画対策専門業者による世界各国の19万の動画サイトのモニタリング
その結果、月に約6万件の違法動画を削除しています。
また、音楽原盤(著作隣接権)・アニメーション・映画原版(映画の著作権)を有するポニーキャニオンにおいても、日本レコード協会や日本映像ソフト協会等と連携して違法配信やリーチサイト等の侵害サイトへの削除要請を実施しています。
著作権管理について フジテレビは、多様化するプラットフォームに対し幅広くコンテンツを提供していくため、フジクリエイティブコーポレーションと協力して番組コンテンツのメタデータを整備しています。国内外の放送局などへのコンテンツの販売実績や、出演者・制作者への利益配分に関する情報を自社の「コンテンツ活用システム」で一元管理することにより、コンテンツの利用の際に権利者の皆様への利益配分が適切かつ迅速に行われるように努めています。
特許への取り組み
特許権の取得および活用 フジテレビでは放送・配信・番組制作の分野において、技術的優位性を保ち魅力あるサービスを提供するため新技術・新システムの開発に取り組んでおり、スタジオ技術・中継アンテナ・番組の視聴データなどの分野で特許を保持しています。
「パッケージ照明昇降装置」など一部の特許技術については、外部への実施許諾によってロイヤリティ収入を得るなどビジネスとしても活用しています。
発明技術の取り扱いは、社内に設けた「発明審査会」で決定しており、技術開発を促し成果に報いるため、発明者に対して貢献度に応じた報奨金を支給しています。
特許の出願・管理に際しては、「特許化による技術の占有」と、放送業界全体の発展を目指す「標準化による技術の普及」のバランスを図ることを基本方針とし、他事業者との協業も行っています。
ESG-社会
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- 人的資本経営-ダイバーシティ&インクルージョンへの取り組み-
- 多様性の尊重と働きやすい職場の実現/人材に関するデータ集
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- ステークホルダー・エンゲージメントを通じた新たな価値創造
- 放送およびコンテンツ制作における取り組み/通販ビジネスにおける取り組み/都市開発・観光ビジネスにおける取り組み
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- 知的財産への取り組み
- コンテンツ制作における権利処理/著作権の保護・管理/特許への取り組み
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- 災害報道と取り組み
- 災害報道と取り組み
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- メディア・グループの特徴をいかした活動
- 映像・エンタテインメントを通じた取り組み/顕彰制度を通じた取り組み
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- 新規事業を通じた社会的課題の解決
- 交通事故ゼロに向けた産学連携の取り組み
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- 地域の活性化
- 再開発ビジネスにおける取り組み/ホテル・観光ビジネスにおける取り組み/映像音楽ビジネスにおける取り組み/出版ビジネスにおける取り組み/ウェブメディアにおける取り組み